ディケンベ・ムトンボが顔の腫瘍に苦しむ8歳の少年に手を差し伸べる

NBAのレジェンド、ディケンベ・ムトンボ。1990年代から2000年代にかけて活躍し、3度のブロック王、4度の最優秀守備選手賞に選ばれたコンゴ共和国出身(当時の国名はザイール)の殿堂入り選手だ。

相手選手のシュートをブロックした後に見せた人差し指を横に振るジェスチャーを覚えている人も多いだろう。

そんな彼が、顔の腫瘍に苦しむ故郷コンゴの少年をロサンゼルスに呼び寄せ、アメリカの先進的な医療を受けられる体制を整えていることが分かった。

▼ロサンゼルス国際空港で少年を出迎えるディケンベ・ムトンボ

コンゴ共和国の8歳の少年マタディ(Matadi)は、ムトンボが設立した病院(Biamba Marie Mutombo Hospital)に通う患者の一人だった。

マタディは左頬の大きな腫瘍が原因でいじめを受けていた。世間の好奇な視線や口汚ない侮蔑の言葉から息子を守るため、母親は彼をなるべく外に出さないようにしている。もちろん学校にも通えていない。腫瘍があることで、教育の機会さえ失われてしまっているのだ。

その話を聞き心を痛めたムトンボは自身の設立したムトンボ基金を通じてマタディ少年をアメリカに呼び寄せることを決断した。

彼は地元メディアのインタビューに次のように応えている。

私たちとなんら変わることなくこの世に生を受けた8歳の子どもから本来与えられてしかるべき人生の機会が奪われている様を見るのは、一人の父親として耐え難いものがあったんだ。

マタディはムトンボ基金の支援によりビバリーヒルズにある病院「Osborne Head and Neck Foundation」の医師達の治療を無料で受けることになる。

治療が終わって回復するまでは父親とともに病児とその家族のための宿泊施設である「ドナルド・マクドナルド・ハウス」に滞在することも決まっている。

ムトンボの願いは、マタディが心のない言葉を浴びせられることなく再び社会の一員として生活できるようになることだ。

ムトンボは以下のように語っている。

彼の過酷な人生に変化が訪れ、普通の生活に戻れることを願っているよ

NBA選手は総じて社会福祉活動や慈善活動に対して積極的だが、故郷に病院を作り、差別や偏見に苦しむ幼い子どもに手を差し伸べるムトンボの姿は現役選手達にとっても素晴らしいロールモデルになることだろう。

ザイール(現コンゴ共和国)出身のNBAレジェンド、ディケンベ・ムトンボの名をこのような形で再び聞くことができるのは当時を知る一NBAファンとしても嬉しい限りだ。

マタディ少年の治療が成功することを願ってやまない。

参照記事

NBA Hall of Famer Dikembe Mutombo flies a boy from Africa to LA – dailymail.co.uk

Dikembe Mutombo is changing the life of a Congolese boy with a face tumor – Yahoo.com