ワシントン・ウィザーズでインサイドの貴重な戦力として奮闘するイアン・マヒンミ。父親がベナン人ということでルーキーの八村塁のことも気にかけてくれているとのこと。
フランス人NBAプレイヤー、イアン・マヒンミの経歴やスタッツをまとめました。
イアン・マヒンミの基本情報(生年月日・身長他)
- 生年月日:1986年11月5日
- 国籍:フランス
- 身長:211cm(6フィート11インチ)
- 体重:119kg(262ポンド )
- ポジション:センター
イアン・マヒンミの経歴
1986年、ベナンで生まれる
イアン・マヒンミは、1986年、ベナン人の父とジャマイカ人の母との間にベナンで生まれました。当時、父親は移民としてフランスに渡るアフリカの人々を支援する仕事をしており、母親は幼稚園の先生だったとのこと。
幼い頃は兄とサッカーをしていたマヒンミですが、14歳の時点ですでに身長は6フィート(約183cm)あり、バスケットボールに転向します。
ヨーロッパでプロに
早くから頭角を現したマヒンミは16歳でSTBル・アーヴルに所属。プロとしてキャリアをスタートさせます。
2004年にスペインのサラゴサで開催されたU-18バスケットボール欧州選手権にU-18フランス代表として出場し、印象的な活躍を披露。NBAのサンアントニオ・スパーズを含むスカウトの注目を集めました。
NBAドラフト2005でスパーズに指名される
2005年のNBAドラフトで1巡目全体28位でスパーズに指名されます。サマーリーグでのアピールが足りずこの年のNBAでのプレイは叶わず。
NBAに定着
NBAドラフトの翌シーズン、スパーズと契約。NBAデビューを飾りますが、わずか6試合の出場に終わります。2010年にダラス・マーベリックスに移籍し、56試合に出場。チームはこの年、NBAファイナルでマイアミ・ヒートを倒してNBAチャンピオンに輝きました。その後はNBAに定着。ダラスで2シーズンを過ごした後、インディアナ・ペーサーズに4シーズン所属し、2016-2017シーズンからワシントン・ウィザーズに所属しています。
八村塁のチームメイトに
2019年、八村塁がワシントン・ウィザーズに入団。父親がベナン人という共通点を持つ2人が同じチームに所属することになりました。
イアン・マヒンミのNBAキャリアスタッツ
イアン・マヒンミのNBAキャリアスタッツは下記の通りです。平均出場時間やフィールドゴールパーセンテージは省略しています。
Year | Team | GP | RPG | APG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|
07-08 | SAS | 6 | 0.8 | 0.2 | 0.7 | 3.5 |
09-10 | SAS | 26 | 2.0 | 0.1 | 0.3 | 3.9 |
10-11 | DAL | 56 | 2.0 | 0.1 | 0.3 | 3.1 |
11-12 | DAL | 61 | 4.7 | 0.2 | 0.5 | 5.8 |
12-13 | IND | 80 | 3.9 | 0.3 | 0.8 | 5.0 |
13-14 | IND | 77 | 3.3 | 0.3 | 0.9 | 3.5 |
14-15 | IND | 61 | 5.8 | 0.5 | 0.8 | 4.3 |
15-16 | IND | 71 | 7.1 | 1.5 | 1.1 | 9.3 |
16-17 | WAS | 31 | 4.8 | 0.6 | 0.8 | 5.6 |
17-18 | WAS | 77 | 4.1 | 0.7 | 0.5 | 4.8 |
18-19 | WAS | 34 | 3.8 | 0.7 | 0.5 | 4.1 |
※GP(出場試合数)RPG(平均リバウンド数)APG(平均アシスト数)BPG(平均ブロック数)PPG(平均得点)
八村塁にとって兄のような存在
冒頭で紹介した通り、イアン・マヒンミは父親がベナン人ということで、八村塁と共通点があります(八村は父親がベナン人、母親が日本人)。
マヒンミも同じバックグラウンドを持つ八村のことを気にかけてくれている様子。八村はマヒンミからベナン料理を振る舞ってあげると言われているとインタビューで語るなど、良い関係を続けているようです。
インサイドでの体を張ったプレイは、八村にとっても良いお手本となっているはず。右も左も分からないルーキーにとっては、公私両面で頼りになる選手と言えるでしょう。