NBAを代表するビッグマン、ジョエル・エンビード。これまでSNS上でハッサン・ホワイトサイドはじめ他の選手と舌戦を繰り広げるなど、コート外でも大きな注目を集めてきました。
そんなエンビードが2020年3月25日(現地時間)にしたツイートが話題に。ツイートはミネソタ・ティンバー・ウルブズのセンター、カール・アンソニー・タウンズに向けられたものです。
We’re with you brother!!! We’ll keep praying @KarlTowns
— Joel “Do a 180” Embiid??? (@JoelEmbiid) March 25, 2020
兄弟よ、俺たちがそばにいる。祈り続けるよ
タウンズは先日、自身の母親が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を罹患し昏睡状態にあることを明かしていました。
母親が重体という辛い状況にいるタウンズに寄り添う今回のエンビードのツイートに対しては、自身がCOVID-19に感染したドノバン・ミッチェルらNBA選手も「いいね」するなどの反応を見せています。
エンビードとタウンズといえば、Twitter、Instagram上での罵り合いにとどまらず、試合中に乱闘事件まで起こした犬猿の仲。マッチアップ中は見ているこちらが冷や冷やさせられるほどに険悪なムードが流れます。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、中断を余儀なくされているNBA。本来のスケジュールであれば、2020年3月24日(現地時間)にシクサーズとウルブズの対戦が組まれており、エンビードとタウンズの再戦が見られるはずでした。
2019-2020シーズンの両者のスタッツは以下の通り(シーズン中断以前)。
ジョエル・エンビード | vs | カール・アンソニー・タウンズ |
23.4 | 得点 | 26.5 |
---|---|---|
11.8 | リバウンド | 10.8 |
3.1 | アシスト | 4.4 |
1.3 | ブロック | 1.2 |
今シーズンはエンビードの出場が44試合、タウンズが35試合と、お互いに負傷欠場が続きましたが、それを踏まえてもNBA屈指のセンタープレイヤーであることが分かります。
NBAナンバー1センターの座を争う2人がこのような形で「休戦」を迎えるのは複雑な気もしますが、困難な状況にいる相手を思いやる言葉が聞けたことに少しほっとする気分です。NBAというコミュニティの絆の強さを象徴する出来事と言えるかもしれません。
今はとにかく、カール・アンソニー・タウンズのお母様の容体が回復へ向かうことをお祈りしたいと思います。
カール・アンソニー・タウンズの母・ジャクリーンさんが亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。