NBA史上1位の総得点記録(通算3万8,387得点)を保持するカリーム・アブドゥル=ジャバーがレイカーズのアンソニー・デイビスについて言及。デイビスと自身のプレイスタイルが似ていると発言しました。
ファンからの「現役選手で誰が自分に一番似ていると思う?」との質問に対し以下のように答えています。
Anthony Davis is the player that I mostly resemble but I never shot 3 pointers like he does.. However all other aspects of his game are similar to mine https://t.co/5sRO6fIFIY
— Kareem Abdul-Jabbar (@kaj33) March 24, 2020
自分に一番似ている選手はアンソニー・デイビスだ。私は彼のように3ポイントは打ったことがないけれどね。でも、それ以外の全ての面において彼のスタイルは私と似ているよ。
ジャバーといえば代名詞となっているスカイフックに代表されるように、ペイントエリアで得点を重ねてきた古典的なインサイドプレイヤー。218cmの身長と長いウィングスパンを誇り、大学時代には彼の影響でNCAAがダンク禁止のルールを作るなど若い頃から「止めようがない選手」として知られていました。
対するデイビスもオフェンス、ディフェンス両面においてインサイドで支配的な力を発揮。高校時代までは身長が低くガードをしていたことから、ハンドリングスキルに優れミドルレンジのジャンプショットも武器となっています。ジャバーが言うように最近では3ポイントも打つようになり、2019-2020シーズン(新型コロナウイルス感染拡大による中断前まで)の成功率は33.5%。決して高くはないですが、4、5番の選手としてはまずまずのスタッツを残しています。
私個人の見解としては、ジャバーとデイビスが似ているようにはあまり思えないというのが正直なところです。ジャバーの現役時代を見ていたわけではないのではっきりとしたことは言えませんが、ジャンプシュートを打つイメージがありません(私が知らないだけ?)。目にするハイライトがスカイフックに偏っているということもあるかもしれませんね。
とはいえ、デイビス以外でどの現役選手がジャバーに似ているかと問われてパッと誰かの名前が出てくるわけでもありません。現代NBAのインサイドプレイヤーには、シュートレンジを広げることが求められますから、どうしてもクラシカルなセンターのスタイルとは違ってきます。あくまでも今回の質問は「現役選手の中で」ということですから、ゴール下をDominate(支配)できる選手という意味では両者に共通点があるとも言えそうです。
その他、ジャバーはTwitter上で多くの質問に答えています。
例えば、最も好きな選手として「ビル・ラッセル」を挙げ、「彼は今も昔も私のヒーローだ」と返答。
Bill Russell was and is my hero. He won 11 championships. No-one compares to his record https://t.co/OEje5gri9b
— Kareem Abdul-Jabbar (@kaj33) March 24, 2020
「自分の選手時代のチームに現役選手の中から1人引き入れることができるとしたら誰?」との質問には「間違いなくレブロン」と即答しています。
great question! Without a doubt Lebron, and The Lakers would be the right team. https://t.co/zPswoocxbU
— Kareem Abdul-Jabbar (@kaj33) March 24, 2020
読書家として知られ映画への造詣も深いなど(ブルース・リーと共演したのも有名な話ですね)、そこはかとない文化の香りを漂わせるカリーム。今回のファンとのやり取りに関しては各メディアがこぞって取り上げており、過去と現在のNBAを繋ぐレジェンドの貴重な言葉への注目度の高さをうかがい知ることができました。
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