マイケル・ジョーダンのドキュメンタリー「ラストダンス(The Last Dance)」が配信開始されました。ジョーダンのシカゴ・ブルズにおけるラストシーズンとなった1997-1998シーズンの舞台裏をESPNが保管する豊富な映像で振り返る一大ドキュメンタリーシリーズです。シリーズは10エピソードで構成され、ジョーダン、ピッペン、ロッドマンら当時の選手を含む100人以上の著名人のインタビューも含まれます。
当初2020年6月開始とされていた本作ですが、NBAを含むほぼ全てのスポーツが中断される非常事態の中、4月20日(現地4月19日)に予定が早まりました。日本ではNetflixで配信されています。
ジョーダン、コービー、オバマらのインタビューも収録
冒頭で紹介した通り、マイケル・ジョーダン:ラストダンス(The Last Dance)は当時のプレイヤーの他、多くの著名人のインタビューが収録されています。インタビューを受けているのは、MJ本人を含む当時のブルズのメンバー、HCのフィル・ジャクソン、マジック・ジョンソン、コービー・ブライアントらのレジェンド、バラク・オバマ元大統領、アダム・シルバーなど。
予告動画でも以下のような各界の大物の姿が確認できます。
- マイケル・ジョーダン(当時ブルズ)
- スコッティ・ピッペン(当時ブルズ)
- デニス・ロッドマン(当時ブルズ)
- スティーブ・カー(当時ブルズ)
- フィル・ジャクソン(当時ブルズHC)
- マジック・ジョンソン(元レイカーズ)
- コービー・ブライアント(当時レイカーズ)
- パット・ライリー(当時ヒートHC)
- パトリック・ユーイング(当時ニックス)
- アイザイア・トーマス(元ピストンズ)
- チャールズ・バークリー(当時ロケッツ)
- ディケンべ・ムトンボ(当時ホークス)
- ゲイリー・ペイトン(当時スーパーソニックス)
- アダム・シルバー(NBAコミッショナー)
- バラク・オバマ(元合衆国大統領)
- ジャスティン・ティンバーレイク(歌手・俳優)
April 19th can’t come fast enough. I CAN NOT WAIT!! 🗣Yessir!🍿 #LastDance
— LeBron James (@KingJames) March 31, 2020
Netflixがマイケル・ジョーダン:ラストダンスを配信
「マイケル・ジョーダン:ラストダンス(The Last Dance)」はESPN制作のドキュメンタリーですが、国外における権利はNetflixが保持しているとのこと。
日本で見られるかどうか気を揉んでいるファンも多いかと思いますが、【2020年4月20日(月)】から配信が開始されています。
Netflixの2020年4月20日時点での月額料金は税抜き1200円(スタンダードプラン)となっています。
配信予定
NETFLIXによるマイケル・ジョーダン:ラストダンスの配信予定は下記の通りです。
※毎週月曜日に新エピソードが追加予定
エピソード | 配信日 | 内容 |
---|---|---|
第1話 | 4/20 | ノースカロライナ大時代からNBA入団初期のジョーダンを振り返る。 |
第2話 | 4/20 | ブルズ王朝のキーマン、スコッティ・ピッペンのストーリー。2年目に負った怪我が回復したジョーダンは「神」と呼ばれるきっかけとなる伝説の試合に臨む。 |
第3話 | 4/27 | 奔放な言動で注目を集めたデニス・ロッドマンのストーリー。1980年代後半、ブルズの前には「バッドボーイズ」の高い壁が立ちはだかる。 |
第4話 | 4/27 | マイケル・ジョーダンとフィル・ジャクソンの出会い。ピストンズを破ったブルズはマジック率いるレイカーズとのファイナルに臨む。 |
第5話 | 5/4 | アディダスとの契約を望んでいたジョーダンがナイキと契約した理由とは? バルセロナオリンピックでのドリームチームの活躍もあり、マイケルは世界的なカルチャーアイコンとして大きな注目を浴びるようになる。 |
第6話 | 5/4 | 自身のギャンブル問題に世間の大きな注目が集まる中、マイケルは精神的に疲弊していく。93年のNBAファイナルでは親友チャールズ・バークリー擁するフェニックス・サンズと対戦。 |
第7話 | 5/11 | 突然訪れた最愛の父の死。ジョーダンはバスケットボールから離れ野球選手へと転身する。 |
第8話 | 5/11 | 1994-95シーズン、「I’m back.」の言葉と共にNBAに復帰したジョーダン。プレイオフでの敗北を経たのち、伝説の1995-96シーズンの幕が開ける。 |
第9話 | 5/18 | – |
第10話 | 5/18 | – |
歴史の転換点だった1997-98シーズン
1997-1998シーズンは、NBAの歴史の転換点と言って良い重要な意味を持つシーズンでした。当時の状況を少し振り返っておきましょう。
開幕前から、この時点までにシカゴ・ブルズを5度の優勝へと導いていたフィル・ジャクソンの最後のシーズンになることが既定路線となっていました。そして、マイケル・ジョーダンはフィル・ジャクソン以外のヘッドコーチの元ではプレイしないと宣言していました。
つまり、当時のプレイヤーだけでなくメディアやファンにとっても、このシーズンがマイケル・ジョーダンおよびブルズ王朝のラストシーズンになると半ば理解しながらその激闘を見守っていたということになります。
NBA全体の歴史を振り返ってみても、エポック・メイキングなシーズンであったことは間違いありません。
1997-98シーズン:シカゴ・ブルズのロスター
ラストダンスとなった1997-98シーズンのシカゴ・ブルズのロスターは下記の通りです。
背番号 | 選手 | ポジション |
---|---|---|
23 | マイケル・ジョーダン | SG |
33 | スコッティ・ピッペン | SF |
91 | デニス・ロッドマン | PF |
9 | ロン・ハーパー | PG |
13 | ルーク・ロングリー | C |
7 | トニー・クーコッチ | SF |
25 | スティーブ・カー | PG |
34 | ビル・ウェニントン | C |
1 | ランディ・ブラウン | SG |
30 | ジャド・ブシュラー | SG |
22 | キース・ブース | SF |
24 | スコット・バレル | SF |
53 | ジョー・クライン | C |
5 | ラスティー・ラルー | PG |
8 | ディッキー・シンプキンズ | PF |
【ヘッドコーチ】 フィル・ジャクソン
▼各選手の詳細プロフィール、スタッツはこちら
マイケル・ジョーダン/ 経歴 / スタッツ / 年俸総額
スコッティ・ピッペン / 経歴 / スタッツ / 年俸
【デニス・ロッドマン】プロフィール / スタッツ〜NBA屈指のリバウンド王
【スティーブ・カー】生い立ち / スタッツ / 実績まとめ
【ロン・ハーパー】プロフィール / スタッツ / 実績まとめ
【トニー・クーコッチ】プロフィール / スタッツ〜ブルズ王朝を支えたシックスマン
【ルーク・ロングリー】プロフィール / スタッツ / 実績まとめ
2000年制作のドキュメンタリーとの違いは?
マイケル・ジョーダンのドキュメンタリーと言えば、1997-1998シーズンのプレイオフの映像を中心に制作された「マイケル・ジョーダン トゥ・ザ・マックス(Michael Jordan to the Max)」を思い浮かべる人も多いでしょう(2000年制作)。
今回の「ラストダンス」と「トゥ・ザ・マックス」にはどのような違いがあるのでしょうか。
私の手元にあるDVDを確認したところ、マイケル・ジョーダン トゥ・ザ・マックスの収録時間は本編46分、特典45分。今回の「ラストダンス」は10エピソードからなるドキュメンタリーシリーズですので、まずそのボリュームが桁違いであることが予想されます。
「ラストダンス」は100人を超える著名人のインタビューが収録されており、この点もトゥ・ザ・マックスと大きく異なる点です。前述の通り「ラストダンス」では、バラク・オバマ元大統領やアダム・シルバーなど、選手やコーチ以外のインタビューが収録されています。2020年1月26日に亡くなったコービー・ブライアントのインタビューにも注目です。
また、「トゥ・ザ・マックス」のリリースから「ラストダンス」の公開まではおよそ20年の時を経ており、現代のNBAとの比較や90年代のシカゴ・ブルズ王朝がその後のNBAに与えた影響にも触れられているものと思われます(ラストダンスは未見なのであくまでも個人的な予想です)。
▼マイケル・ジョーダン トゥ・ザ・マックス ※「The Last Dance」(ラストダンス)ではないのでご注意ください。
なお、「マイケル・ジョーダン:ラストダンス」の最新情報や舞台裏について知りたい方は、当時から第一線でNBA取材を続けており、ESPNの取材班の姿をリアルタイムで確認している宮地陽子さんのTwitterアカウント「@yokomiyaji」をフォローしておくことをおすすめします。
Source:ESPN moving up highly anticipated Michael Jordan documentary | NEW YORK POST
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