Yuta Watanabe | |
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身長 / 体重 | 206cm / 98kg(※) | 最高到達点 | 357cm(11ft 8.5in)(※) |
生年月日 | 1994年10月13日 |
出身地 | 香川県木田郡三木町 |
ポジション | SF(スモールフォワード) |
シューズ | ナイキ |
SNS | Twitter / Instagram |
略歴 | |
中学 | 松市立牟礼中学校 |
高校 | 尽誠学園高校 |
大学 | ジョージ・ワシントン大学 |
2018-2020 | メンフィス・グリズリーズ(2way契約) |
2018-2020 | メンフィス・ハッスル |
2020- | トロント・ラプターズ(2way契約) |
2020- | ラプターズ・905 |
NBAドラフト | ドラフト外 |
受賞歴・実績
- A-10 最優秀守備選手賞(2018)
- 東アジア選手権銅メダル(2013)
スタッツ(個人成績)
NBA(レギュラーシーズン)
シーズン | 所属 | 出場 | 先発 | 時間 | FG | FGA | FG% | 3P | 3PA | 3P% | FT | FTA | FT% | ORB | DRB | TRB | AST | STL | BLK | TOV | PF | 得点 |
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2018-19 | MEM | 15 | 0 | 11.6 | 1.0 | 3.4 | 29.4 | 0.1 | 1.1 | 12.5 | 0.5 | 0.7 | 70.0 | 0.3 | 1.8 | 2.1 | 0.5 | 0.3 | 0.1 | 0.4 | 0.7 | 2.6 |
2019-20 | MEM | 18 | 0 | 5.8 | 0.8 | 1.9 | 44.1 | 0.2 | 0.4 | 37.5 | 0.2 | 0.4 | 37.5 | 0.4 | 0.7 | 1.1 | 0.3 | 0.3 | 0.1 | 0.1 | 0.5 | 2.0 |
2020-21 | TOR | 50 | 4 | 14.5 | 1.6 | 3.6 | 43.9 | 0.7 | 1.8 | 40.0 | 0.5 | 0.6 | 82.8 | 0.7 | 2.5 | 3.2 | 0.8 | 0.5 | 0.4 | 0.4 | 1.1 | 4.4 |
Career | 83 | 4 | 12.1 | 1.3 | 3.2 | 41.1 | 0.5 | 1.4 | 36.0 | 0.4 | 0.6 | 72.3 | 0.6 | 2.0 | 2.5 | 0.6 | 0.4 | 0.3 | 0.3 | 0.9 | 3.5 |
Gリーグ(レギュラーシーズン)
シーズン | 所属 | 試合 | 先発 | 時間 | FGM | FGA | FG% | 3PM | 3PA | 3P% | FTM | FTA | FT% | OFF | DEF | TRB | AST | STL | BLK | PF | TOV | 得点 |
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2018-19 | MHU | 33 | 32 | 33.9 | 5.06 | 11.67 | .434 | 1.24 | 3.70 | .336 | 2.76 | 3.33 | .827 | 1.61 | 5.67 | 7.27 | 2.79 | 0.88 | 1.15 | 2.15 | 1.58 | 14.12 |
2019-20 | MHU | 22 | 22 | 32.7 | 6.77 | 12.41 | .546 | 1.45 | 4.00 | .364 | 1.41 | 1.73 | .816 | 1.05 | 4.91 | 5.95 | 1.86 | 1.00 | 1.00 | 1.45 | 1.27 | 17.23 |
CAREER | 55 | 54 | 33.4 | 5.75 | 11.96 | .480 | 1.33 | 3.82 | .348 | 2.22 | 2.69 | .824 | 1.38 | 5.36 | 6.75 | 2.42 | 0.93 | 1.09 | 1.87 | 1.45 | 15.36 |
Gリーグ(プレイオフ)
シーズン | 所属 | 試合 | 先発 | 時間 | FGM | FGA | FG% | 3PM | 3PA | 3P% | FTM | FTA | FT% | OFF | DEF | TRB | AST | STL | BLK | PF | TOV | 得点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018-19 | MHU | 2 | 2 | 36.4 | 6.50 | 13.00 | .500 | 2.00 | 4.00 | .500 | 3.00 | 4.00 | .750 | 2.00 | 5.50 | 7.50 | 5.00 | 0.50 | 1.50 | 0.50 | 3.00 | 18.00 |
CAREER | 2 | 2 | 36.4 | 6.50 | 13.00 | .500 | 2.00 | 4.00 | .500 | 3.00 | 4.00 | .750 | 2.00 | 5.50 | 7.50 | 5.00 | 0.50 | 1.50 | 0.50 | 3.00 | 18.00 |
大学
シーズン | 大学 | Conf | 試合 | 先発 | 時間 | FG | FGA | FG% | 2P | 2PA | 2P% | 3P | 3PA | 3P% | FT | FTA | FT% | ORB | DRB | TRB | AST | STL | BLK | TOV | PF | 得点 |
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2014-15 | GW | A-10 | 35 | 10 | 22.5 | 2.5 | 6.4 | .384 | 1.3 | 3.2 | .420 | 1.1 | 3.2 | .348 | 1.4 | 1.7 | .831 | 0.8 | 2.7 | 3.5 | 0.6 | 0.4 | 0.6 | 0.7 | 2.1 | 7.4 |
2015-16 | GW | A-10 | 38 | 37 | 27.7 | 2.9 | 6.9 | .422 | 2.0 | 4.0 | .507 | 0.9 | 2.9 | .306 | 1.7 | 2.4 | .707 | 1.0 | 3.0 | 4.0 | 1.4 | 0.6 | 1.1 | 1.1 | 1.9 | 8.4 |
2016-17 | GW | A-10 | 28 | 27 | 35.1 | 4.3 | 9.6 | .444 | 3.3 | 6.5 | .505 | 1.0 | 3.1 | .314 | 2.7 | 3.3 | .817 | 1.4 | 3.4 | 4.8 | 2.5 | 1.1 | 1.1 | 1.8 | 1.6 | 12.2 |
2017-18 | GW | A-10 | 33 | 33 | 36.6 | 5.8 | 13.4 | .437 | 4.2 | 8.7 | .476 | 1.7 | 4.7 | .364 | 2.9 | 3.6 | .807 | 1.3 | 4.8 | 6.1 | 1.6 | 0.8 | 1.6 | 1.5 | 1.5 | 16.3 |
Career | GW | 134 | 107 | 30.1 | 3.8 | 8.9 | .425 | 2.6 | 5.5 | .481 | 1.2 | 3.5 | .337 | 2.1 | 2.7 | .788 | 1.1 | 3.4 | 4.5 | 1.5 | 0.7 | 1.1 | 1.3 | 1.8 | 10.9 |
国際大会
年 | 大会 | 試合 | 時間 | FGM | FGA | FG% | 3PM | 3PA | 3P% | FTM | FTA | FT% | TRB | AST | STL | BLK | PF | TOV | 得点 | 順位 |
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2019 | FIBA W杯 | 5 | 32:21 | 4.8 | 11.0 | .436 | 0.4 | 2.6 | .154 | 5.2 | 5.6 | .929 | 5.6 | 1.6 | 0.8 | 0.4 | 1.8 | 1.2 | 15.2 | 31位 |
2016 | リオ五輪予選-セルビア | 2 | 22:41 | 2.5 | 6.5 | .385 | 0.0 | 1.5 | .000 | 2.0 | 2.0 | 1.000 | 4.0 | 1.0 | 1.5 | 1.5 | 2.0 | 3.0 | 7.0 | 6位 |
2013 | FIBAアジア杯 | 4 | 08:30 | 2.0 | 4.5 | .444 | 0.0 | 0.5 | .000 | 1.2 | 1.8 | .714 | 1.2 | 0.5 | 0.5 | 0.2 | 0.2 | 1.0 | 5.2 | 9位 |
平均 | 11 | 21:55 | 3.4 | 7.8 | .430 | 0.2 | 1.6 | .111 | 3.2 | 3.5 | .897 | 3.7 | 1.1 | 0.8 | 0.5 | 1.3 | 1.5 | 10.1 | – | |
合計 | 11 | 241:10 | 37 | 86 | .430 | 2 | 18 | .111 | 35 | 39 | .897 | 41 | 12 | 9 | 6 | 14 | 16 | 111 | – |
NBA:Basketball-Reference.com
大学:College Basketball at Sports-Reference.com
Gリーグ / 国際大会:RealGM
渡邊雄太が着用するバッシュ
渡邊雄太 バッシュ一覧 | |
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Nike Zoom Freak 2 | |
Nike PG 3 | |
Nike Hyperdunk 2017 |
Nike Zoom Freak 2
2020-21シーズン、渡邊雄太が試合で履いているバッシュは、ヤニス・アデトクンボの2作目のシグネチャーである「Nike Zoom Freak 2」。グリップ力と快適で軽い履き心地が特徴の一足となっている。
2シーズンを過ごしたメンフィス・グリズリーズを退団した渡邊は、シーズン開幕前にラプターズのトレーニングキャンプに参加。プレシーズンでの堅実なプレイがニック・ナースHCに認められ、2way契約にこぎ着けた。ラプターズではディフェンスで奮闘し、シーズン序盤から出場機会を得ている。
Nike PG 3
2way契約選手としてメンフィス・グリズリーズに所属した2019-20シーズン、渡邊が試合で履いたバッシュはポール・ジョージのシグネチャーモデル「Nike PG 3」。渡邊はPG 3のフィット感が気に入っており、履きやすいとインタビューで語っている(※)。2019年に中国で行われたFIBA ワールドカップでもPG3を履いてプレイした。
Nike Hyperdunk 2017
「Nike Hyperdunk 2017」は渡邊がNBAデビューした2018-19シーズンから着用してきたバッシュ。2018年のNBAドラフトで指名されなかった渡邊だったが、Nike Hyperdunk 2017を履いて臨んだサマーリーグで結果を残し、メンフィス・グリズリーズとの2way契約を勝ち取った。
選手別シグネチャーはこちら ※スクロールできます→
NBA 2K レーティング
渡邊雄太のNBA 2Kレーティングの推移は以下の通り。
タイトル | シーズン | チーム | レーティング | NBA 2K21 | 2020/21 | MEM | 74 |
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※2Kレーティングとは、ゲームソフト「NBA 2K」内において選手の能力を数値化した指標
経歴
高校入学以前
1994年10月13日香川県生まれ。両親は元バスケットボール選手。父英幸さんは熊谷組、母久美さん(旧姓久保田)はシャンソン化粧品でプレイ。久美さんは日本代表に選出経験がある。姉の夕貴さんも元バスケットボール選手でWリーグのアイシン・エィ・ダブリュでプレイした。
渡邊雄太が本格的にバスケットボールを始めたのは小学1年生の頃。香川県木田郡で活動している三木スポーツ少年団に入団した。
小学6年生時の身長は160cm。香川県高松市の牟礼中に入学後、毎年10cmずつ身長が伸び、高校入学後も伸び続ける。高身長ながらもガード並みのボールハンドリング技術を持ち、インサイド、アウトサイドの両方でプレイできる現在のスタイルは、身長が段階的に伸びたことで築き得たものと言える。
尽誠学園高校|ウィンターカップで2度の準優勝
尽誠学園高校入学後は、1年次からスターターとして全国大会に出場。2011年、2012年のウィンターカップで準優勝した。2012年のウィンターカップ決勝では、ライバル的存在だったジョフ・チェイカ・アハマド バンバ擁する延岡学園に2点差で敗れた(渡邊は20得点12リバウンドの活躍)。
アメリカ留学|セント・トーマス・モア・スクール
高校卒業後の進路として渡邉はアメリカ留学を選択。コネチカット州のセント・トーマス・モア・スクール(St. Thomas More School)に入学し、NCAA1部の大学入学を目指してプレイすることに。
進路を決める際、言葉の問題などもあり、周囲からはアメリカ行きに対して反対の声もあったが、田臥勇太(高校卒業後、NCAA2部のブリガムヤング大学ハワイ校でプレイ)の後押しもあり、最終的にはアメリカ留学を決意した。
セント・トーマス・モアでは2013-14シーズンをスターターとしてプレイし、レギュラーシーズンで1試合平均13得点、6リバウンドのスタッツを記録。ナショナル・プレップ・チャンピオンシップでは準優勝に貢献し、オールファーストチームにも選出された。
シーズン中の2014年2月にTwitter上でNCAA1部のジョージ・ワシントン大学(The George Washington University, 略称: GWU)への進学が決定したことを報告。フォーダム大学(Fordham University)からもオファーがあったが、ジョージ・ワシントン大のヘッドコーチ、マイク・ローナガンからの熱烈な勧誘が決め手となった。
大学はGeorge Washington universityにいくことに決めました! バスケも強い学校です!これからまたバスケに勉強に大変なこともあると思いますが、これからも頑張ります!!
— Yuta Watanabe 渡邊 雄太 (@wacchi1013) 2014年2月4日
日本生まれの選手がNCAAのディビジョン1でプレーするのは渡邊で4人目(過去にプレイしたのは松井啓十郎、高橋マイケル、伊藤大司)。スカラシップ(スポーツ奨学金)を獲得したのは渡邉が初となる。
ジョージ・ワシントン大学
Freshman Year(大学1年目)
大学1年目の2014-2015シーズンは主にシックススマンとしてプレイし、シーズン平均7.4得点、3.5リバウンド、0.6アシスト、0.6ブロックの成績を残す。2015年3月7日に行われたレギュラーシーズン最終戦の対マサチューセッツ大(The University of Massachusetts)戦では3ポイントシュートを7本沈め、シーズンハイの21得点を挙げた。
ジョージ・ワシントン大学はNCAAトーナメントには進出できなかったものの、ナショナル・インビテーション・トーナメント(全米招待トーナメント、NIT)に出場。1回戦ではACC所属の強豪校ピッツバーグ大(University of Pittsburgh)に33年ぶりの勝利を挙げる。2回戦でテンプル大(Temple University)に敗れて1年目のシーズンが終了した。
スカラシップを得てのNCAA D-1所属の大学に入学、さらにシーズンでの活躍によって渡邉はアメリカでも話題となり、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストなどでも取り上げられた。アメリカではトップレベルでプレイするアジア系のバスケットボール選手が少ないことから、渡邊雄太への注目度は高かった。
Sophomore Year(大学2年目)
大学2年目となる2015-2016シーズンはスターターとして活躍し平均8.4得点、4リバウンド、1.4アシスト、1.1ブロックを記録。平均プレイタイムも27.7分と1年目より5分ほど伸びた。オフェンスではシュートタッチに苦しみ、前年より3ポイントシュート、フリースローの確率を下げるも、身体を張ったディフェンスでチームに貢献。リバウンド、ブロックなどの数字を伸ばす。レギュラーシーズン最終戦、ステフィン・カリーの出身校でもあるデビッドソン大(Davidson College)との試合ではキャリアハイの22得点を挙げた。
1年目同様ジョージ・ワシントン大学はNCAAトーナメントの進出を逃したが、前年2回戦で敗退したNITで優勝。決勝のヴァルパライソ大(Valparaiso University)戦では33分の出場で6得点、4リバウンド、4ブロックを記録。シーズン全体を象徴するようなディフェンス面での活躍でチームの勝利に貢献した。
Junior Year(大学3年目)
大学3年目となる2016-2017シーズンでは、ディフェンスのみならずオフェンス面でもチームの主軸として期待され、平均35.1分の出場で12.2得点、4.75リバウンド、2.5アシスト、1.1スティール、1.1ブロックのアベレージを記録。
怪我の影響で1、2年目に比べて出場試合数は減ったものの、28試合中27試合でスタメン出場しプレイタイムも前年比7.4分増。
チームとしては、前年に主力だった4年生が抜けたことによる戦力ダウン、さらにマイク・ロナーガンHCがシーズン直前に解雇されるなど、苦境の中で通算20勝15敗の成績に終わった。
3年連続でNCAAトーナメント出場を逃し、前年優勝したNITトーナメントへの出場も叶わなかったが、渡邊自身は主要スタッツを着実に伸ばし、ディフェンス面でも相手のエースガードとのマッチアップを任されるなど大きく成長。A10カンファレンスのオール・ディフェンシブ・チームにも選出された。
Senior Year(大学4年目)
最終学年となったシニアシーズンはエースとして16.3得点、6.1リバウンド、1.6ブロックと攻守に渡り活躍。目標であるNCAAトーナメント進出はならなかったものの、個人としてはA10カンファレンスのディフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーを獲得。カンファレンス屈指の選手として存在感を示した。
NBA挑戦
2018-19シーズン
サマーリーグで9.4得点4.2リバウンド、1.6ブロックと一定の結果を残した渡邊は2018年7月20日にメンフィス・グリズリーズと2way契約を締結。NBAとGリーグの両方でプレイすることとなる。
2018年10月27日のフェニックス・サンズ戦でNBA初出場。2004年の田臥勇太(フェニックス・サンズ)以来の日本人2人目のNBAプレイヤーとなった。
NBAでは出場時間が限られたものの、グリズリーズ傘下のメンフィス・ハッスルではチームの主力として活躍し、平均14.1得点7.6リバウンド、1.2ブロックを記録した。
▼ゴールデンステイト・ウォリアーズ戦で初フィールドゴールを記録
Yuta Watanabe scores his first field goal in the #NBA! #ThisIsWhyWePlay pic.twitter.com/FrYNO3PY2z
— NBA (@NBA) December 18, 2018
2019-20シーズン
2019年のサマーリーグで平均14.8得点、7.3リバウンドを記録。2019-20シーズンのNBAではチーム事情もあり前年から出場時間を減らしたもののFG%、3p%ともに大きく向上させた。
Gリーグではトップクラスの成績を残し、前半戦の優秀選手(東西カンファレンスから各12人選ばれる)に選出。現地1月22日のデラウェアブルーコート戦では、キャリアハイとなる40得点を記録するなど、Gリーグではハッスルのエースとして活躍した。
2020-21シーズン
メンフィス・グリズリーズとの2年契約が満了しFAとなっていた渡邊雄太は2020年11月にトロント・ラプターズのトレーニングキャンプに参加。プレシーズンマッチで見せた安定したディフェンスと戦術理解力、高確率な3pシュートをニック・ナースHCら首脳陣に評価され2way契約を掴み取る。
シーズン途中からは怪我人の多いラプターズの中でローテンション入りを果たし、現地4月16日のオーランド・マジック戦でキャリアハイとなる21得点をマーク。課題だったオフェンス面で改善が見られ、チームの貴重な戦力として存在感を増していった。
日本時間4月19日にラプターズと本契約を締結。渡邊はNBA3年目にしてついに本契約を勝ち取った。
Moment: Dreams into reality
Open Gym presented by @Bell pic.twitter.com/StifYCePht
— Toronto Raptors (@Raptors) April 19, 2021
日本代表
尽誠学園高校1年時の2011年2月、U-18日本代表候補に選出。高校2年時にバスケットボール男子日本代表候補。2011年8月のウィリアム・ジョーンズカップに出場。
高校3年時の2012年にも日本代表に選出され、台湾との親善試合でベンチ入り。同年8月にはU-18日本代表の主将として第22回FIBAアジアU-18選手権に出場(4位)。
アメリカ留学準備中の2013年にも日本代表に選出。5月、第3回東アジア選手権に出場した(3位)。8月にマニラで開催された第27回アジア選手権にも出場(9位)。
大学2年目のシーズンを終えた2016年、リオデジャネイロオリンピック世界最終予選日本代表に選出。ラトビア、チェコに連敗しリオデジャネイロオリンピックの出場権を逃した。渡邊雄太はラトビア戦で出場時間17分、4得点1リバウンド。チェコ戦では27分の出場で10得点7リバウンドを記録。
2019年8月に行われたFIBAワールドカップ中国大会に出場。チームは全敗したものの渡邊はモンテネグロ戦で34得点10リバウンドを記録するなど、八村不在の試合でエースとして活躍した。
プレイスタイル
渡邊雄太は機動力とボールハンドリング力、高いディフェンス力を備えた206cmの左利きのフォワード。アウトサイドシュートは安定感に課題があるものの平均以上の能力があり、ゴール下へのドライブ、適切なタイミングでのカッティングなど、多彩なオフェンスパターンを持つ。ディフェンスではガードを守れるフットワークに加え、リバウンドやシュートブロックにも秀でている。大学4年次にはA10カンファレンスのディフェンシブプレイヤーオブ・ザ・イヤーを受賞。コート上を全力で走り回る豊富な運動量とハッスルプレイが持ち味で、攻守両面においてチームにスイッチを入れられる選手である。
長身ながらボールハンドリングに優れ、センター以外のあらゆるポジションでプレイできる素質を持つことから、NBA入り以前にはシカゴ・ブルズで活躍したクロアチアのトニー・クーコッチとの共通点を挙げる声があった。本人は過去のインタビューでジョー・イングルズのプレイを参考にしていると語っている。
ハイライト集
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キャリアハイの21得点
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大学時代(2017年)
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Gリーグでの40得点試合(2020)
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FIBA W杯(2019)