2020年3月24日、東京オリンピックが1年程度延期されることが決定しました。NBAのシーズンは中断しており、今後再開または中止されるのか不透明な状況です。
オリンピックにのぞむアメリカ代表のメンバー選考にも影響があることは間違いありません。
2020年2月10日(現地時間)には、東京オリンピックに向けたバスケットボールアメリカ代表メンバーの最終候補44人が発表されました。
レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ステフィン・カリーなど、そうそうたる顔ぶれが揃いましたが、このメンバーも再度選考をし直すことになるでしょう。
東京オリンピック アメリカ代表最終候補44人(変更の可能性有り)
以下、東京オリンピックのアメリカ代表最終候補44人の一覧です。今後変更される可能性が濃厚です。
ラマーカス・オルドリッジ(スパーズ/F)
ハリソン・バーンズ(キングス/F)
ブラッドリー・ビール(ウィザーズ/G)
デビン・ブッカー(サンズ/G)
マルコム・ブログドン(ペイサーズ/G)
ジェイレン・ブラウン(セルティックス/F)
ジミー・バトラー(ヒート/F)
マイク・コンリー(ジャズ/G)
ステフィン・カリー(ウォリアーズ/G)
アンソニー・デイビス(レイカーズ/F-C)
デマー・デローザン(スパーズ/G)
アンドレ・ドラモンド(キャバリアーズ/C)
ケビン・デュラント(ネッツ/F)
ポール・ジョージ(クリッパーズ/G)
ドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ/F)
ジェームズ・ハーデン(ロケッツ/G)
モントレズ・ハレル(クリッパーズ/F)
ジョー・ハリス(ネッツ/G)
トバイアス・ハリス(シクサーズ/F)
ゴードン・ヘイワード(セルティックス/F)
ドワイト・ハワード(レイカーズ/F-C)
ブランドン・イングラム(ペリカンズ/F)
カイリー・アービング(ネッツ/G)
レブロン・ジェームズ(レイカーズ/F)
カイル・クーズマ(レイカーズ/F)
カワイ・レナード(クリッパーズ/F-G)
デイミアン・リラード(ブレイザーズ/G)
ブルック・ロペス(バックス/C)
ケビン・ラブ(キャバリアーズ/F)
カイル・ラウリー(ラプターズ/G)
ジャベール・マギー(レイカーズ/C)
クリス・ミドルトン(バックス/F)
ドノバン・ミッチェル(ジャズ/G)
ビクター・オラディポ(ペイサーズ/G)
クリス・ポール(サンダー/G)
メイソン・プラムリー(ナゲッツ/C)
マーカス・スマート(セルティックス/G)
ジェイソン・テイタム(セルティックス/F)
クレイ・トンプソン(ウォリアーズ/G)
マイルズ・ターナー(ペイサーズ/C)
ケンバ・ウォーカー(セルティックス/G)
ラッセル・ウェストブルック(ロケッツ/G)
デリック・ホワイト(スパーズ/G)
(参照:2020 U.S. Men’s Olympic Team Finalists Roster|USA Basketball)
落選したトレイ・ヤングは再選考で選ばれる?
オールスター2020に初選出されたトレイ・ヤングは2020年2月の選考では落選となりました。彼と同じポジションでは、以下の選手がメンバー入りしています。
- マイク・コンリー
- ステフィン・カリー
- カイリー・アービング
- デイミアン・リラード
- カイル・ラウリー
- クリス・ポール
- ケンバ・ウォーカー
- ラッセル・ウェストブルック
豊富な経験を持つゲームメーカーから、ずば抜けた得点能力を持つ選手まで揃っており、アメリカ代表の中でも最も競争の激しいポジションと言えるかもしれません。
私はヤング落選と聞いて驚いたのですが、このメンバーを見ると致し方ないのかなとも思いました。ただ、東京オリンピックが2021年の開催となったことでコンリー、ラウリー、ポールらベテラン勢の選出が難しくなるかもしれないので、ヤングが再選考で選ばれることも考えられます。
『The Atlanta Journal-Constitution』によると、落選を知ったヤングは「この知らせを聞いてショックを受けていないと言ったら嘘になる」と、代表でプレイできないことへの無念を語っていました。
I’d be lying if I said I wasn’t hurt by seeing it. … Obviously I would have wanted to play on the team,
ヤングの所属するアトランタ・ホークスのヘッドコーチでアメリカ代表のアシスタントコーチを務めるロイド・ピアースは、『FOX Sports』のインタビューで、「トレイはオールスターのスターターにふさわしい選手だし、オリンピック代表にもふさわしい。時が来たら彼は代表に入るだろう」と語っています。
2年目にして得点王争いに食い込み、オールスターに選ばれたヤングですから、東京オリンピック出場が叶わなかったとしても、近い将来アメリカ代表として国際大会でプレイすることは間違いないでしょう。
レブロン出場の可能性は?
2020年2月に発表された最終候補には、レブロン・ジェームズの名前もあります。2008年、2012年と2つの金メダルを獲得しているレブロンですが、前回のリオ五輪(2016年)には参加していません。もし2021年の東京大会に参戦して金メダルを取れば、カーメロ・アンソニーと並び史上最多の金メダル3つを獲得した選手となります。
いくつかの日本のメディアでは、あたかもレブロンが東京オリンピックへの参加に意欲を示しているかのような報道がなされていましたが、本人はインタビューで出場を明言しているわけではありません。NBAプレイヤーにとって、オフシーズンの時期に真剣勝負に臨むのはそれなりのリスクがあります。まして、普段からコンディショニングにお金と時間を存分にかけ、長く現役を続けることにこだわりを見せているレブロンですから、怪我のリスクを負ってまで出場することはないでしょう。
レブロンがオリンピック金メダルを獲得し、1月に急逝したコービー・ブライアントに捧げるというのはファンにとって美しいストーリーではありますが、コンディション次第では出場辞退も十分ありえます。
また、新型コロナウイルス感染症の影響により、2020-2021年のシーズンがどのような日程になるのかも不透明です。2019-2020年シーズンでヤニスとのMVP争いを繰り広げた衰え知らずのレブロンですから、オリンピックの日程とNBAのシーズンが重ならないこと、シーズン終了時点でコンディションに問題がないこと、なおかつ本人に参加の意欲があるといった条件が全て揃うのであれば、代表に選出されることは間違いないでしょう。
アメリカ代表を率いるのはグレッグ・ポポヴィッチ(変更の可能性あり)
東京オリンピックのバスケットボールアメリカ代表のコーチ陣は以下の通りです。
- グレッグ・ポポヴィッチ(ヘッドコーチ/スパーズ)
- スティーブ・カー(アシスタントコーチ/ウォリアーズ)
- ロイド・ピアース(アシスタントコーチ/ホークス)
コーチ陣についても、NBAのシーズンとオリンピックの日程が重なった場合は上記のメンバーが変更になる可能性もあります。
先行き不透明な状況ですが、2019年のワールドカップで史上ワーストの7位に甘んじたアメリカ代表にとって東京オリンピックは再びその存在感を世界に示す機会となります。北京から続く4大会連続の金メダル獲得はなるか、メンバー選考の行方とともに注目したいです。
【最新情報が入り次第、随時更新予定】