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NBAファイナルMVP 歴代受賞者一覧

マイケル・ジョーダン NBAファイナルMVP 1998

NBAファイナルで最も優れた活躍をした選手に送られるNBAファイナルMVP(The Bill Russell NBA Finals Most Valuable Player Award)。歴代受賞者には、バスケットボール史に名を残すスーパースターの名前が並んでいます。以下、歴代のNBAファイナルMVP受賞者をまとめました。

NBAファイナルMVP 歴代受賞者一覧

※記載されている年齢は受賞時ではなく当該シーズンの2月1日時点のもの。

2020年代

2020年代最初のNBAファイナルMVP受賞者はレブロン・ジェームズ。受賞回数歴代単独2位となる通算4度目の受賞となった。

2021年のNBAファイナルではバックスのヤニス・アデトクンボが自身初となるファイナルで平均35.2得点、13.2リバウンドをマーク。ファイナルMVPを受賞した。

2022年のNBAファイナルMVPはステフィン・カリー。4度目の優勝にして、初のFMVP受賞となった。

受賞者 年齢 チーム 試合 時間 得点 REB AST STL BLK FG% 3P% FT%
2022 ステフィン・カリー 33 GSW 6 37.6 31.2 6.0 5.0 2.0 0.2 0.482 0.437 0.857
2021 ヤニス・アデトクンボ 26 MIL 6 39.8 35.2 13.2 5.0 1.2 1.8 0.618 0.200 0.659
2020 レブロン・ジェームズ 35 LAL 6 39.4 29.8 11.8 8.5 1.2 0.5 0.591 0.417 0.667

2010年代

2010年代のNBAファイナルはレブロン・ジェームズなくして語れない。レブロンは2010、2019年を除く全ての年でファイナルに出場。8度の出場で2010年代最多となる3回のファイナルMVPを受賞した。

他に、ケビン・デュラントカワイ・レナードが2回受賞。2010年代に3度の優勝を飾ったゴールデンステイト・ウォリアーズのエース、ステフィン・カリーは受賞歴がない。

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受賞者 年齢 チーム 試合 時間 得点 REB AST STL BLK FG% 3P% FT%
2019 カワイ・レナード 27 TOR 6 40.5 28.5 9.8 4.2 2 1.2 0.434 0.357 0.906
2018 ケビン・デュラント 29 GSW 4 41.3 28.8 10.8 7.5 0.8 2.3 0.526 0.409 0.963
2017 ケビン・デュラント 28 GSW 5 39.8 35.2 8.2 5.4 1 1.6 0.556 0.474 0.927
2016 レブロン・ジェームズ 31 CLE 7 41.7 29.7 11.3 8.9 2.6 2.3 0.494 0.371 0.721
2015 アンドレ・イグダーラ 31 GSW 6 37 16.3 5.8 4 1.3 0.3 0.521 0.4 0.357
2014 カワイ・レナード 22 SAS 5 33.4 17.8 6.4 2 1.6 1.2 0.612 0.579 0.783
2013 レブロン・ジェームズ 28 MIA 7 43 25.3 10.9 7 2.3 0.9 0.447 0.353 0.795
2012 レブロン・ジェームズ 27 MIA 5 44 28.6 10.2 7.4 1.6 0.4 0.472 0.188 0.826
2011 ダーク・ノビツキー 32 DAL 6 40.3 26 9.7 2 0.7 0.7 0.416 0.368 0.978
2010 コービー・ブライアント 31 LAL 7 41.1 28.6 8 3.9 2.1 0.7 0.405 0.319 0.883

2000年代

2000年代は10シーズン中、レイカーズが4度、スパーズが3度ファイナルを制している。2000年代の最多受賞はレイカーズのシャキール・オニールの3回。シャックは2000年から2002年まで、3年連続でNBAファイナルMVPを受賞した。コービー・ブライアントは、シャックとのコンビを解消して以降初の優勝となった2009年、ファイナルMVPに選出された。

スパーズではティム・ダンカンが2回、トニー・パーカーが1回、ファイナルMVPに輝いている。トニー・パーカーは、ヨーロッパ出身選手として初めての受賞となった。

受賞者 年齢 チーム 試合 時間 得点 REB AST STL BLK FG% 3P% FT%
2009 コービー・ブライアント 30 LAL 5 43.8 32.4 5.6 7.4 1.4 1.4 0.43 0.36 0.841
2008 ポール・ピアース 30 BOS 6 38.8 21.8 4.5 6.3 1.2 0.3 0.432 0.393 0.83
2007 トニー・パーカー 24 SAS 4 37.8 24.5 5 3.3 0.8 0 0.568 0.571 0.526
2006 ドウェイン・ウェイド 24 MIA 6 43.5 34.7 7.8 3.8 2.7 1 0.468 0.273 0.773
2005 ティム・ダンカン 28 SAS 7 40.7 20.6 14.1 2.1 0.4 2.1 0.419   0.667
2004 チャウンシー・ビラップス 27 DET 5 38.4 21 3.2 5.2 1.2 0 0.509 0.471 0.929
2003 ティム・ダンカン 26 SAS 6 43.8 24.2 17 5.3 1 5.3 0.495 0 0.685
2002 シャキール・オニール 29 LAL 4 41.5 36.3 12.3 3.8 0.5 2.8 0.595   0.662
2001 シャキール・オニール 28 LAL 5 45 33 15.8 4.8 0.4 3.4 0.573   0.513
2000 シャキール・オニール 27 LAL 6 45.5 38 16.7 2.3 1 2.7 0.611   0.387

1990年代

1990年代は、マイケル・ジョーダン擁するシカゴ・ブルズが2度の3ピートを達成。ジョーダンはNBAファイナルに6度出場し、ファイナルMVPを6回受賞した。チャールズ・バークリー擁するフェニックス・サンズと対戦した1993年のNBAファイナルでは、ファイナル史上最多記録となる平均41得点をマークした。

1990年代におけるジョーダン以外の複数回受賞者は、ヒューストン・ロケッツを2連覇に導いたアキーム・オラジュワンの2回となっている。

受賞者 年齢 チーム 試合 時間 得点 REB AST STL BLK FG% 3P% FT%
1999 ティム・ダンカン 22 SAS 5 45.8 27.4 14 2.4 1 2.2 0.537 0 0.795
1998 マイケル・ジョーダン 34 CHI 6 41.7 33.5 4 2.3 1.8 0.7 0.427 0.308 0.814
1997 マイケル・ジョーダン 33 CHI 6 42.7 32.3 7 6 1.2 0.8 0.456 0.32 0.764
1996 マイケル・ジョーダン 32 CHI 6 42 27.3 5.3 4.2 1.7 0.2 0.415 0.316 0.836
1995 アキーム・オラジュワン 32 HOU 4 44.8 32.8 11.5 5.5 2 2 0.483 1 0.692
1994 アキーム・オラジュワン 31 HOU 7 43.1 26.9 9.1 3.6 1.6 3.9 0.5 1 0.86
1993 マイケル・ジョーダン 29 CHI 6 45.7 41 8.5 6.3 1.7 0.7 0.508 0.4 0.694
1992 マイケル・ジョーダン 28 CHI 6 42.3 35.8 4.8 6.5 1.7 0.3 0.526 0.429 0.891
1991 マイケル・ジョーダン 27 CHI 5 44 31.2 6.6 11.4 2.8 1.4 0.558 0.5 0.848
1990 アイザイア・トーマス 28 DET 5 38.4 27.6 5.2 7 1.6 0.4 0.542 0.688 0.742

1980年代

マジック・ジョンソン擁するロサンゼルス・レイカーズとラリー・バードのボストン・セルティックスが覇権を争った1980年代。NBAファイナルMVPはマジックが3回、バードが2回受賞している。1985年には、レイカーズのカリーム・アブドゥル・ジャバー(当時38歳)がバックス時代の1971年以来14年ぶりとなるファイナルMVPに輝いた。

受賞者 年齢 チーム 試合 時間 得点 REB AST STL BLK FG% 3P% FT%
1989 ジョー・デュマース 25 DET 4 36.8 27.3 1.8 6 0.5 0.3 0.576 0 0.868
1988 ジェームズ・ウォージー 26 LAL 7 38 22 7.4 4.4 0.7 0.6 0.492 0 0.735
1987 マジック・ジョンソン 27 LAL 6 39.3 26.2 8 13 2.3 0.3 0.541 0.5 0.96
1986 ラリー・バード 29 BOS 6 44.8 24 9.7 9.5 2.7 0.3 0.482 0.35 0.939
1985 カリーム・アブドゥル・ジャバー 37 LAL 6 35.5 25.7 9 5.2 1 1.5 0.604   0.769
1984 ラリー・バード 27 BOS 7 43.6 27.4 14 3.6 2.1 1.1 0.484 0.667 0.842
1983 モーゼス・マローン 27 PHI 4 39.3 25.8 18 2 1.5 1.5 0.507   0.66
1982 マジック・ジョンソン 22 LAL 6 41.7 16.2 10.8 8 2.5 0.3 0.533 0 0.846
1981 セドリック・マックスウェル 25 BOS 6 37.8 17.7 9.5 2.8 0.2 1 0.568   0.759
1980 マジック・ジョンソン 20 LAL 6 42.7 21.5 11.2 8.7 2.7 0.3 0.573 0 0.875

1960、70年代

NBAファイナルMVPが設けられたのは1969年。初受賞となったのは、ロサンゼルス・レイカーズのジェリー・ウェスト。ウェストは平均37.9得点、4.7リバウンド、7.4アシストを記録し、優勝を逃したにもかかわらずMVPに輝いた。NBAファイナルにおいて負けチームからMVPが選出された選手は、ジェリー・ウェストのみである。

1970年代唯一の複数回受賞者はニューヨーク・ニックスのウィリス・リード(2回)。1972年には、レイカーズのウィルト・チェンバレンがキャリア唯一となるファイナルMVPを受賞している。

受賞者 年齢 チーム 試合 時間 得点 REB AST STL BLK FG% 3P% FT%
1979 デニス・ジョンソン 24 SEA 5 44.8 22.6 6 6 1.8 2.2 0.459   0.719
1978 ウェス・アンセルド 31 WSB 7 38.6 9 11.7 3.9 0.6 0.1 0.52   0.55
1977 ビル・ウォルトン 24 POR 6 37.7 18.5 19 5.2 1 3.7 0.545   0.789
1976 ジョ・ジョ・ホワイト 29 BOS 6 46.5 21.7 4.3 5.8 1.5 0 0.439   0.878
1975 リック・バリー 30 GSW 4 43 29.5 4 5 3.5 0.8 0.444   0.938
1974 ジョン・ハブリチェック 33 BOS 7 47.1 26.4 7.7 4.7 1.9 0 0.429   0.872
1973 ウィリス・リード 30 NYK 5 30 16.4 9.2 2.6     0.493   0.889
1972 ウィルト・チェンバレン 35 LAL 5 47.2 19.4 23.2 2.6     0.6   0.543
1971 カリーム・アブドゥル・ジャバー 23 MIL 4 42 27 18.5 2.8     0.605   0.762
1970 ウィリス・リード 27 NYK 6 37.7 23 10.5 2.8     0.484   0.588
1969 ジェリー・ウェスト 30 LAL 7 43.9 37.9 4.7 7.4     0.49   0.839

受賞回数ランキング

NBAファイナルMVPの最多受賞者はマイケル・ジョーダン。NBAファイナルに6度出場、その全てでチャンピオンに輝くとともにファイナルMVPを受賞した。

受賞回数2位はレブロン・ジェームズの4回。レブロンはファイナルに10度出場し、4度の優勝。優勝した全てのシリーズでMVPに選出された。

3位タイはティム・ダンカン、マジック・ジョンソン、シャキール・オニールの3回。複数回受賞者の一覧は以下の通り。

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選手 受賞 受賞年 ポジション 身長 ドラフト 出身校
マイケル・ジョーダン 6回 1991, 1992, 1993, 1996, 1997, 1998 SG 198cm 1984年 3位 ノースカロライナ大学
レブロン・ジェームズ 4回 2012, 2013, 2016, 2020 F 206cm 2003年 1位 セント・ビンセント=セント・メアリー高校
ティム・ダンカン 3回 1999, 2003, 2005 PF / C 211cm 1997年 1位 ウェイクフォレスト大学
シャキール・オニール 3回 2000, 2001, 2002 C 216cm 1992年 1位 ルイジアナ州立大学
マジック・ジョンソン 3回 1980, 1982, 1987 PG 206cm 1979年 1位 ミシガン州立大学
カワイ・レナード 2回 2014, 2019 F 201cm 2011年 15位 サンディエゴ州立大学
ケビン・デュラント 2回 2017, 2018 SF 208cm 2007年 2位 テキサス大学
コービー・ブライアント 2回 2009, 2010 SG 198cm 1996年 13位 ローワー・メリオン高校
アキーム・オラジュワン 2回 1994, 1995 C 213cm 1984年1位 ヒューストン大学
ラリー・バード 2回 1984, 1986 SF 206cm 1978年 6位 インディアナ州立大学
カリーム・アブドゥル・ジャバー 2回 1971, 1985 C 218cm 1969年 1位 UCLA
ウィリス・リード 2回 1970, 1973 PF / C 208cm 1964年 2巡目8位 グラムリング州立大学

最年少受賞

NBA史上最年少でファイナルMVPを受賞したのは、1980年のマジック・ジョンソン(レイカーズ)。当時20歳のルーキーだったマジックは、1980年のNBAファイナルで平均21.5得点、11.2リバウンド、8.7アシスト、2.7スティールをマーク。同ファイナルで33.4得点、13.6リバウンド、3.2アシスト、4.6ブロックを記録したチームメイトのカリーム・アブドゥル・ジャバーを抑えてファイナルMVPに選ばれた。

なお、マジック・ジョンソンはルーキーとしてNBAファイナルMVPを受賞した史上唯一の選手でもある。

最年長受賞

NBA史上最年長でファイナルMVPを受賞したのは、1985年のカリーム・アブドゥル・ジャバー(レイカーズ)。当時38歳だったカリームは、平均25.7得点、9リバウンド、5.2アシスト、1スティール、1.5ブロック、FG成功率60.4%をマークし、14年ぶり自身2度目のファイナルMVPに輝いた。

連続受賞

NBAファイナルMVPの連続受賞記録は、マイケル・ジョーダン(1991-93、1996-98)、シャキール・オニール(2000-02)が記録した3年連続受賞。マイケル・ジョーダンは、3年連続受賞を2度記録している。

2年連続受賞を達成しているのは、アキーム・オラジュワン(1994-95)、コービー・ブライアント(2009-10)、レブロン・ジェームズ(2012-13)、ケビン・デュラント(2017-18)の4人。

外国籍選手

NBAファイナルMVPを受賞した外国籍選手は、2007年のトニー・パーカー(スパーズ)と2011年のダーク・ノビツキー(ドイツ)の2人。1994、95年に受賞したアキーム・オラジュワンはナイジェリア出身だが、1993年にアメリカに帰化していた。

アメリカ国外出身と定義される国際プレーヤー(International player)としては、上記3人にアメリカ領ヴァージン諸島出身のティム・ダンカンを含めてこれまでに4人がファイナルMVP受賞者となっている。

ビル・ラッセル

ビル・ラッセルとコービー・ブライアント

コービーにトロフィーを渡すビル・ラッセル(NBAファイナル2010) via:@Ballislife

ボストン・セルティックスを11度の優勝に導いたビル・ラッセルは、NBAファイナルMVPを1度も受賞していない。NBAファイナルMVPが設けられた1969年はビル・ラッセルの現役最終年。ラッセルも出場した1969年のファイナルは、ジェリー・ウェスト(レイカーズ)が史上唯一敗戦チームから選出された。なお、ラッセルは同ファイナルにて、平均48分(フル出場)のプレイで9.1得点、21.1リバウンド、5.1アシストをマークしている。

ビル・ラッセルの功績を讃え、NBAファイナルMVPの名称は2009年から「ビル・ラッセルNBAファイナル最優秀選手賞(The Bill Russell NBA Finals Most Valuable Player Award)」に変更された。

▼シーズンMVP受賞者の一覧はこちら
NBA歴代シーズンMVP 複数回受賞者(〜2022) NBA シーズンMVP 歴代受賞者一覧